月観て走る

雄叫びメモ帳

2020-01-01から1年間の記事一覧

【読書メモ-8】ノスタルジア食堂 労働者の在りし日の食卓

「ノスタルジア食堂 労働者の在りし日の食卓」 イスクラ 著 旧社会主義国の人々の日常食のレシピを集めたレシピ本。 大体この手の本のレシピは日本人が普段日常で作るにはあまりにも分量が多すぎ、 手に入りそうもない食材が並んで作る前からお手上げの気持…

【読書メモ-7】農民ユートピア国旅行記

「農民ユートピア国旅行記」 アレクサンドル・チャヤーノフ著 和田春樹・和田あき子訳 まず目次がいい。 なろう小説かよっていうくらい説明的な章題がこれでもかと並ぶのがいい。 「第3章のつづき。章が長くならないために独立させた章」 とか、 「第9章と…

【読書メモ-6】世界の有名シェフが語るマンマの味

「世界の有名シェフが語るマンマの味」 ミーナ・ホランド 著 川添節子 訳 【株式会社エクスナレッジ】 エッセイ集というのでもなく、レシピ本というのでもなく、インタビュー集でもなく。 なのに1冊読み終えたときに受ける印象は調和している。不思議な本だ…

【読書メモ-5】キムチの四季 ―ハルモニが伝える韓国家庭料理の真髄

「キムチの四季 ハルモニが伝える韓国家庭料理の真髄」 カン・スニ (著)、チョウ・ミリャン (翻訳) パラリとページを捲ったとき、美しい料理と、その料理が映える美しい器の写真にまず目が惹かれた。見ただけで包丁の冴えが伝わる、美しい写真だった。 …

【読書メモ-4】冷蔵庫のうえの人生

「冷蔵庫のうえの人生」 アリス・カイバース(著) 八木 明子(訳) 冷蔵庫のうえに貼られた母と娘のメモのみで進む物語。 メモは長かったり、短かったり。娘の小遣い増額要求だったり。買い物メモだったりする。 手に取るように母娘の暮らしぶりが伝わって…

【読書メモ-3】ポテト・ブック

ポテト・ブック マーナ デイヴィス (著), Myrna Davis (原著), 伊丹 十三 (翻訳) 表紙が良い風情なんだ。しっかりした厚い紙に包まれて、とぼけてて、いい風情。 カポーティによって書かれた序文が既に最高で、 すぐさまウォッカを冷凍庫に放り込んでキャビ…

【読書メモ-2】バン、バン!はい死んだ

「バン、バン!はい死んだ」ミュリエル・スパーク (著), 木村 政則 (翻訳) タイトルだけで手に取った。 タイトルの良い本に外れは無い。 いや、たまに外れる。 だがまあタイトルが最悪で中身が良いってことはそんなに無い。 いやそうでもないか。とりあえず…

【読書メモ-1】亡命ロシア料理

最近になって、図書館のすばらしさを再び知った。 本を買うとき、今後本当に読むのか本当に積まないのかと多少考えざるを得ないが図書館ならば感じるままに手に取って無料で二週間手元に置けるのだ。今更ながら素晴らしすぎる……人類の偉大な発明と言わざるを…