【読書メモ-3】ポテト・ブック
表紙が良い風情なんだ。しっかりした厚い紙に包まれて、とぼけてて、いい風情。
カポーティによって書かれた序文が既に最高で、
すぐさまウォッカを冷凍庫に放り込んでキャビアとサワークリームを買いに走って、
カンカンに熱したオーブンにジャガイモを突っ込みたくなる。
キャビアなんて誰かの結婚式で前菜に載ってたポチポチした数粒しか食べたことないけど。
ウォッカもそんな飲めないけど。
読んでるだけで口中にジャガイモのホクホクとキャビアの塩っけとサワークリームの味が広がる。
異常にいい。
出てくるレシピはざっかけない。
材料に出てきたものがレシピの最後まで登場しなかったりする。
2人前のレシピもあれば50人前のレシピもある。
クックパッドあたりなら激怒されそうな、なのに作れそうな気になる不思議。
ポテトに隠れた豚 ポテトの石鹸……ロシアの大草原……赤毛布ハッシュ……
とメニュー名を眺めているだけでも楽しい。
本棚に立て掛けて置くだけでも楽しいだろうなあ。これも1冊欲しいなあ。