月観て走る

雄叫びメモ帳

【読書メモ-4】冷蔵庫のうえの人生

 

「冷蔵庫のうえの人生」

アリス・カイバース(著) 八木 明子(訳)

 

冷蔵庫のうえに貼られた母と娘のメモのみで進む物語。

 

メモは長かったり、短かったり。
娘の小遣い増額要求だったり。
買い物メモだったりする。


手に取るように母娘の暮らしぶりが伝わってくるし、

メモの外側で起こった出来事を想像するのも楽しい。
手法は珍しいけれども、とてもストレートだった。全てが粛々と進んでゆく。それは想像を越えない。

でもやっぱり最後は泣いてしまうのだ。
良くも悪くもストレートで、美しい小さなお話だった。