【読書メモ-9】修道院のお菓子―スペイン修道女のレシピ
「修道院のお菓子―スペイン修道女のレシピ」 (天然生活ブックス)
丸山久美 著
スペインの女子修道院では、 中世の頃からお菓子作りが盛んに行われてきたのだそうな。
修道女たちが受け継いできたレシピを紹介するレシピ本。
卵、たっぷりの砂糖に油脂、ナッツやオレンジが多用されるレシピは(日本人の家庭で作ることを想定してアレンジされている のだろうけれども)、どれも相当に甘そうで、こっくりと濃厚で、でも素朴なところもあり、上等の和菓子のような削ぎ落としたニュアンスもある。
「卵黄」と名付けられたお菓子なんて、 読んでるだけでねっとり歯に沁みそうだ。
あのそっけない重い扉の向こう側で、甘いおいしいお菓子が作られてたのかなあと思う。